客家人の知恵
「酸柑茶」は客家(漢民族の中のエスニックグループ)の人々に昔から伝わる伝統的なお茶です。酸柑は(俗称)「虎頭柑」とも呼ばれ、外見は大きくて喜びや吉祥を表す赤系です。旧正月には神様へのお供え物として愛用されています。しかし酸柑の果肉は酸味が強すぎてしかも渋くて食べられないので、もっぱら観賞用として使われています。
旧正月が終わるとほとんど捨てられてしまいます。倹約を旨とする客家の人々は簡単に捨ててしまうことをいさぎよしとせず、酸柑の内にお茶の葉を積め、お茶で果肉の酸味、渋味を中和して何度も蒸し、加圧して煎焙するなどの過程を繰り返して独特な風味の酸柑茶を作り出しました。
酸柑茶は寝かせれば寝かせるほど奥深い香りになり、さらに5年~10年保存することができます。飲用する時はまろやかで口当たり喉越しも良く、お茶の香りと酸柑の香りが程良く融合し、独特の酸味が特徴となっています。酸柑は大量生産できる安価な作物ではありません、原料も収穫し難い故に、貴重なお茶になります。近年、国内外のお茶を愛好する人々に好評を博し、愛飲されています。

